居合道|大阪|錬信会

2025年6月2日更新

区送り

写真の刀は室町時代の大和伝で法華(備後)に極められた古刀です。
茎の目釘孔は一つですが、区送りがされています。

4枚目の写真で、刃文の焼き出しが錆の中から出ている事で区送りが分かり、
約1センチに満たない区送りがされています。
写真には区が写り、流しが写り、次に錆が写っていますが1センチ程で錆の色が変わりますが、
ここが元の区です。

何故1センチの区送りをする必要が有るかですが、この場合は柄が関係します。
通常は刀身に先ず鎺が入り、次に切羽、鍔、切羽、縁金具、柄糸の幅、目釘孔の順になり、
約4.3センチが必要になり、この長さに足りない時に、この様な区送りがされます。

基本、区から目釘孔まで、指の幅で人差し指~薬指までの指3本が、刀のサイズです。
太刀は小指までの指4本になります。

5枚目の写真ですが、締まった直刃に、地鉄は板目が見て取れます。